technicLABOの技術力

技術

光らせる

LEDには様々な種類があります。お客様の要望とアイデアを具現化するためには種類・機能と用途を熟知したプロによる選定が必要です。

チップLED

物を照らす、照明に使用する、内照BOXを作る、などの光源には照射角が広いチップLEDが適しており、明るさや色、サイズなどバリエーションも多くあります。機械で基板に実装できるため量産に向いているほか、テープ基板にLEDが実装された「テープLED」を各種ストックしており、小ロットにも対応しています。

オートメーションで部品の実装ができるチップLEDは、液晶画面のバックライトから照明器具まで、用途が幅広く、一粒に3回路入った高輝度タイプから、控えめな明るさの省電力型など、サイズや明るさも様々です。

LABOでは、用途や明るさなどに応じて数種をテープLED状態で常時在庫しています。テープ基板に実装しているため、必要な長さにカットして必要な場所に貼りこみ、電源を加えるだけでどこでも光らせることが可能です。また、テープだけではなく用途に応じて、サイズや灯数・レイアウトなど特注の基板に実装したカスタマイズも行っています。

砲弾型LED

レンズ効果のある透明樹脂でモールドされた、よく見かけるタイプが砲弾型LEDです。正面に集光するのでスポット的に物を照らす用途のほか、パイロットランプ、アイキャッチ用途のように「光を直視」する用途に向いています。

LABOでは、明るさは求めないけれど目立たせたい。点で光らせたい。狭いエリアを近距離からスポット的に照らしたい。といった要望に応えるため、小さな基板にLEDを載せ、両面テープで貼り付けできるようにして在庫しています。POPや展示パネル等に埋め込んで使用するケースが多いです。
プログラムの書き込みで光の流れや調光が演出できるため、「打ち上げ花火が開く」、や「ホタルが光る」ような、光の演出を可能にします。ボタン電池一個でLEDが半年間点滅しつづける製品もあります。

特殊用途のLED

屋外看板用に防水仕様のタイプ、ネオンサイン風のチューブタイプ、導光板の光源などに使用する側面発光タイプのテープLED、基板に直接発光体を載せたCOB(Chip On Board)など、用途やコスト、使用環境によって様々なLEDの提案が可能です。

LABOは、新しいスタイルのLEDや、新しい使い方に常に敏感に反応し、例えば「見えない光」を出すLED(赤外線や紫外線などの不可視光を使ったもの)も扱っています。
世の中に「光」の新しい価値を与えるため、LABOは様々な仕様やスタイルを提案すべく、日々アイデアを生み出していく努力をしています。
例に挙げたのは、ほんの一部です。お客様のご要望の数だけ用途があると考えています。

制御する

LEDは演出効果の高い照明です。その効果を発揮させるためにはプログラムによる精度の高い制御技術が必須です。

テープLED全体の色合い、明るさを制御

明るさ調整なら、手動の調光モジュールで制御可能です。プログラムを入れた調光基板で自動調光もできます。RGBの素子がワンパッケージに入ったLEDを使い、シーンに合わせ、欲しい色を作り出すには調光制御の技術が必要です。

明るさ調整
単色のテープLED全体の明るさ調整は、調光ボリュームが付いた既製のミニ調光器を使用します。また、自動調光プログラムを書き込んだコントロール基板を作成し、時間で明るさを変えたり、タイミングに応じてフェードイン、フェードアウトさせることができます。大量ロットで、明るさを微調整したい場合には、抵抗値を変えたテープLEDをカスタムする手法もあります。

色合い調整
RGBタイプのLEDを使って色調整することは少し複雑です。赤、緑、青の各色の明るさを調光して好みの色を出していきます。小ロットは既製のコントロール基板を活用し、大量ロットはプログラムを組み込んだカスタム基板を量産して対応します。色味にこだわりたい場合は、印刷のような色見本帳があるわけではないので、簡易的な試作で確認を行っています。

点滅を制御

少数のLEDを点滅させたり、自動調光などで演出したい場合、在庫の汎用基板にプログラムを書き込み、素早くローコスト化を実現しています。
大掛かりな演出は、シリアル制御可能なRGBテープLEDを使って流れや点滅などを制御するなど、既製のモジュールと制御技術をうまく組み合わせて対応しています。全体が光ったり消えたりする単純な制御ではなく、シリアル制御という手法で光に動きを与えていきます。

シリアル制御の場合、LEDひとつひとつに簡易的なマイコンチップを埋め込み、LED1灯ずつが相互で制御信号をやり取りします。これらを親基板でコントロールすることでLEDが端から順に一灯ずつ流れるように点灯したり、流れながら色が変わったりと、手の込んだ演出を可能にしています。小ロットの場合は、動かし方に制限はありますが既製のモジュールで対応。大量生産の場合は、プログラムを書き込んだマイコン基板を根元に付けることで、同じ光の演出を繰り返し再現することができます。
電飾看板の光源にこの技術を使用したり、博物館の説明展示で水の流れの表現や炎・風など、動きのある光の演出が可能になります。

消費電力を制御

制御技術は「演出」のためだけに使われる訳ではありません。LABOには、電池で動かすことができる流れ点滅テープLED、電池式の照明器具など多くの実績があります。人が来た時だけ点灯するセンサー式や、極限まで節電できるプログラムやICを駆使して、電池寿命を長くする技術とアイデアを持っています。

電池式のLED製品の場合、電池の寿命を長く持たせたい場合に「点滅」という手段を使います。1秒光って1秒休ませることで、電池寿命を倍近くかせぐことができます。また、休み時間を長く、点灯時間を一瞬にすれば、見た目の印象を変えずに電池寿命をかせぐこともできます。

誰もいないときに明りが灯っているのが勿体ないという場合にも、光センサーや赤外センサーを用いて「人が接近した時だけ数秒間点灯」という制御や、「暗くなったら点灯」というプログラムを組んで、一回の電池交換で何か月も使い続けられる事例も既にあります。

組み合わせる

40年近いディスプレイ業の設計力と知見を生かし、LEDモジュールに木工・金属・樹脂・紙など、あらゆる素材を組み合わせて製品化を実現します。

モジュールの組み合わせ

LABOには、LED素材以外に、音声モジュールや人感センサー、モーター、これらを制御するマイコン基板等の商材も数多くそろえています。これらの組み合わせにより光らせるだけではなく「動・光・音」を総合的に演出します。

「人が近づくと音が鳴り、音に合わせて光る」
「人が近づくと動く、動きに合わせて光る」
「くじ引きや占いのゲームに合わせて光る」

など自社開発モジュールの組み合わせで様々なギミックを用い、LEDとの組み合わせ技術で製品化を実現します。

スペース、空間との組み合わせ

LABOには、施工スタッフもおり、施工が必要な大型の電飾や、店舗内装、展示会ブースなど、スケールの大きい光の演出も数多く手掛けています。

事例の「車の自動販売機」は、「自動販売機に入っちゃうくらいのコンパクトカー」というコンセプトから、プロモーションに使用した特注品です。中の照明や各所電飾にLEDを用い、本物の自販機のスイッチを取り付け、取り出し口もリアルに再現しています。
実際にボタンを押すと、車のパンフレットが入った筒が出てくるしくみで、駅や観光施設など各所に持ち回り、施工してプロモーションを行いました。

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